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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第17章 偶然の再会



「………バラさない代わりに
調査兵になれ、とでも言うつもりか?」

そう問いかけた途端、
女の表情は一気に緩んだ。


「言わないよ。」


さっきまで辛辣な表情を浮かべてたくせに、
この差は何なんだ……


振り回されてばかりな気がして
あまり気分は良くないが、
女の顔が綻んだことについては
どこか安心している自分もいた。



「調査兵は、無理矢理ならされて
出来るような仕事じゃない。」

「……俺は立体機動の扱いなら、
かなり評価されてんだぞ?」

「ストレス発散法については
評価できないけどね。」

「うるせぇな……
たまにしかしてねぇよ。」

「そっか。」

急に真面目な表情で話し出したかと思えば、
今はもう肩を震わせて笑っている。

初めて会った時もそうだったが、
こいつは掴みどころがなさすぎる……

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