第3章 互いにご無沙汰の欲求
「……エルヴィン。
それ、なんかいやらしいんだけど。」
「いやらしくしているからな。
その気になって来たか?」
止めてもらおうと声を掛けた筈が、
簡単に肯定され、
熱を帯びた身体が小さく跳ねる。
「……君を抱きたい。」
耳元で聞こえた低く優しい声は、
下半身の反応をすぐに促した。
「いや……でも、勉強しなきゃだし、
そろそろリヴァイも来るだろうし。」
自分の昂って来た情欲と
エルヴィンの行動を抑制しようと
エルヴィンの胸元を押し離すが、
「ここ最近君は休みなく勉強しているんだ。
たまには休んでいい。
それに今日リヴァイは憲兵団へ行っているから、
帰りは遅くなるよ。」
エルヴィンは特に気にする様子もなく、
淫欲を誘うような手つきで首筋を撫でる。