第17章 偶然の再会
「なっ……
り、リヴァイ兵士長……?!」
こっちに近付いてきたジャンは、
明らかに怯えた表情をしている。
「ジャンは昨日から調査兵団の
大物に会ってばかりだね。」
ジャンにそう声を掛けると、
“エレン”は大きな目を
これでもかと言うくらいに見開き
「お前、昨日団長と話したっていうの
本当だったのか?!」
と、ジャンの顔を見入った。
「そんな嘘、吐くわけがねぇだろ……」
小声でそう言ったジャンは、
恐る恐るリヴァイに視線を向ける。
「ほう……なるほどな。」
何を納得したのか、
リヴァイはジャンの身体を下から上まで
舐め回すように注視した後、
フッと息を漏らした。