第17章 偶然の再会
「エレン!!!!
何してんだ?!早く来い!!!」
という大きな声が背中から聞こえ、
後ろを振り返った。
「…………あ。お前………」
「ジャン。昨日振りだね。」
少し戸惑っているような声に
変化したジャンに向かって、
片手を振って見せる。
「おい。お前の仲間か?」
一瞬にしてムッとした表情を浮かべた
黒髪の彼に、リヴァイが声を掛ける。
「はっ、はい!同じ104期訓練兵です!!
あいつはジャン・キルシュタイン、
オレはエレン・イェーガーです!」
「……そうか。」
そこまで聞いてねぇよ、
とでも言いたげな表情で
眉間に皺を寄せたリヴァイは、
ジャンの方に視線を向けた。