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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第17章 偶然の再会



その時。


「りっ………!
リヴァイ兵士長………!!!!!」


興奮を必死で押さえるかのような、
若干震えた声が背中の方から聞こえ、
リヴァイとほぼ同時に視線を後ろに向けると、
少し離れた場所に、
クラフト紙袋を抱えた黒髪の少年が
爛々と輝く金色の瞳で、
リヴァイのことを見つめていた。


団服姿の彼の胸元には
クロスした剣が描かれていて、
訓練兵だということが見て取れる。




「……リヴァイ、知り合い?」

「あんなガキに知り合いはいねぇ。」

「じゃぁ、リヴァイのファンかもね。」

小刻みに震えている黒髪の彼の足を見る限り、
リヴァイに出くわしたことに対して、
相当感動し、興奮しているらしい。


さすが“完全無欠の英雄”
と言われているだけあるな……

でもその“英雄”は、面倒そうな表情を浮かべ、
小さく舌打ちをしていた。

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