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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第17章 偶然の再会



「お前が言い出したんだろうが。」

不機嫌そうな顔で見入られながら、
周囲を確認する。

人類最強の英雄が街中で
下ネタを口走っているところなんて、
一般市民に見られていい筈がない。


「……そんなこと言ったって、
質問してきたのはリヴァイだからね……」

だけど、もうそんな質問、
これからは街中で正直に答えません。

と、心の中で付け加えつつ、
ふと視線を前に向けると、
見覚えのある後姿が目に留まった。



「あ。あれ。ジャンだ。」

茶髪の刈上げを指さし、リヴァイに視線を送る。


「……ジャン?
お前のことをいやらしい目で見ていた
訓練兵か?」

「その言い方はどうかと思うけど……」


第一、私はいやらしい目で見られていたなんて、
全く思わなかった。

男だから分かる視点なのかもしれないけど、
仮にも助けてもらった相手だ。

さすがに失礼すぎる。

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