第16章 ●悪趣味の嫉妬
「っ……、お前……」
「乱暴に抱きたいんならそれでもいいけど、
最後まで集中してもらわないと 困ります。」
ニヤリと笑う凛を見て、
自然と肩の力が抜ける。
……凛は何をしていても、
凛のままだ。
それがこいつと居て安心する理由でもあり、
羨ましく思う部分でもある。
どれが本当の自分なのか、
事ある毎に分からなくなる自分にとって、
変わることのないこいつの存在は大きい。
リヴァイは心の中に込み上げる感情を
ぶつけるかのように
凛の腰を強く引き寄せ、
また激しく凛を求め始めた。