第16章 ●悪趣味の嫉妬
「……何も変じゃねぇよ。」
「いや、でもいつもと、違う……よ?」
横目で表情を確認すると、
心底心配しています。
と言っているかのような顔が目に留まり、
自然と頬が緩む。
「……こっちは真剣に、聞いてるんだけど、」
一瞬にして不機嫌そうな顔に
変わった凛を見て、再びすぐに抱きしめた。
「……悪かった。」
「……何に、対して?」
「………乱暴に抱いたことに対してだ。」
「まだ、途中だよ?」
首筋に甘い痛みが奔ったと共に、
陰茎が強く締め付けられる感覚がして
反射的に身体が小さく跳ねた。