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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第3章 互いにご無沙汰の欲求



「君は今、覚えることがいっぱいだからな。
俺がどんな団長をしているかなんて情報は、
頭に入れなくてもいい。」


「……そうだね。
何もかも全部覚えきって、
早くエルヴィン団長の側で働けるように
頑張ります。」


少し冗談めかした口調で答えると、
そっと手を握られ、額に唇の感触が落ちてきた。


「あ。勉強中はそういうこと
しないんじゃなかったの?」


「俺を団長と呼ぶ君が
可愛かったから、つい。」


全く言い訳にもなっていない理由を
述べたエルヴィンは、楽しそうに笑みを溢す。


が、私の指先に視線を落とした途端、
少し表情を曇らせた。

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