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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第157章 ~epilogue~



「え、二人とも、今再会したってこと?」

「ああ。」

「なのにそんな普通に会話してるの?」

「……確かに冷静に考えたら、おかしいかも知れねぇな……」



やっぱり二人にとっては、これが前世振りの会話だった、ということか。

それなのに自然すぎるやりとりが出来ているのは、二人の関係が、死ぬまで変わらなかった証拠だろう。



あの世界がどうなったのか……


巨人の謎も歴史の真相も、エルヴィンやリヴァイが生きている間に解き明かすことが出来たのだろうか。



少し冷静になって来たこともあって、聞きたいことがどんどん脳内を支配して来ていた。




「ねぇ、二人はどこまで覚えてるの?
私の事だけじゃなく、前世の…巨人と戦っていた時の記憶もある?」

「俺はあるよ。自分が死ぬまでの記憶はね。
ただ、凛のことに関しては……
申し訳ないが、確実に“凛”という人間を思い出したのは、ついさっきだったんだ。」

「……なるほど。俺も同じだ。
凛のことは思い出さない様に脳内を操作されていたのかと思うくらい、お前自身を思い出せることはなかった。」

「リヴァイもか。
ということは、凛のことは、漠然とは思い出していた、ということだろう?」

「ああ。そこもエルヴィン、お前と同じだろうな。」


エルヴィンとリヴァイの記憶は、重なる部分があるらしい。

だからこんなに違和感なく自然に会話が進んでいたのだろう。


未だに騒がしい拍動を落ち着かせようと、一旦大きく深呼吸をしたところで、エルヴィンはまた口を開いた。

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