第15章 独占したくなる理由
“想いがあまりに重いと、
相手に煩わしく思われる可能性がある”
そんなことを昨日、
班の中では一番恋愛経験が豊富そうな
エルドに言われたことを思い出し、
……俺は凛と接する時、
大体“重い部類”に入っている気がする。
と、若干の後悔を覚えた。
その時。
手に強い温もりを感じ、
ゆっくり凛に視線を向けた。
「それならリヴァイ、ずっと死ねないね。」
小さく微笑んでいる凛を見ながら、
自分の言った言葉と、
今凛が言った一言を頭の中で往復させる。
その意味を理解すると、
一気に激しい情動が巻き起こり、
抑え切れずに凛を強く抱きしめた。
………これだ。
こいつの考え方や言葉が、この体温が、
俺がこいつに入れ込む要因だ。