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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第15章 独占したくなる理由





リヴァイは少し俯いたまま隣に座った凛に、
そっと視線を向ける。

表情を見る限りでは、
もう混乱している様子は見られないが、
まだ気掛かりに思うこともかなりあるだろう。


こいつの心配も憂慮も全て消し去りたい。


こいつの周りの悪は全て排除し、
安心して過ごせるようにしてやりたい。



自分がここまでこいつに入れ込む要因なんて
分からねぇが、もうそんなことはどうでもいい。

凛がこんな世界でも、
笑顔で生きられるなら
俺は何だって出来る気がした。



「お前が付いて来ると決めて
この世界に来た訳じゃないのは不本意だが、
お前がここに居る限り、
……いや、
俺が生きている限りは絶対にお前を守る。」

どうしても語調に力が籠るのは、
自分の意思が強いからだろう。



だが、そう言い切ったものの、
凛からは何の返答もない。

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