第151章 変わらぬ想い
モブリットは諦めたようにリヴァイの向かいに座ると、リヴァイが勝手に“モブリットに”と注文していたストレートのブランデーを、ゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ後、口を開いた。
「ある団員に、恋人になれなくても身体の関係でもいいとからと告白されたので、それもいらないと断ったら、試してみたいと言われまして……
最終的に面倒になってきたので試させました……」
「えっ、試させたってどういうこと?!
その子の好きにさせた…あ!フェラとかさせちゃったってこと?!」
いくら酒場とはいえ、具体的な用語を大声でぶっこんでくるハンジの口を、ミケは咄嗟に抑える。
モブリットはまた酒を一口飲むと、話しを続けた。
「寝不足でもありましたし、頭が回らなかったんですよ……
ですが、実際出来る気がしませんでしたし、試させて良かったんだと。」
「ってことは、勃たなかったってこと?」
「少しは反応しますよ、さすがに。」
「でも入れられる程の勃起具合じゃなかったんだろ?」
微笑を溢しながらモブリットに視線を向けるリヴァイは、相当酔いが回っている。
この場に居る誰もがそう思えるほど、いつにない緩んだ顔をしていた。
「そうですね。
無理だったと思います。
目隠しと耳栓があれば、何とかなったかもしれませんが。」
「酒に酔っているとはいえ、なかなか乱暴な事を言うようになったな、モブリットは。」
この場の雰囲気に楽しくなってきたのか、ミケは普段あまり飲まない酒を注文する。
そのついでのように、ハンジとピクシスも酒を注文し、
今日は飲み明かす!
とでも言うように、ハンジは乱暴にジャケットを脱いだ。