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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い



「あの二人なら、心配には及ばん。
まぁ、まだ暫く不眠は続きそうな様子だが。」

「……司令はいつからここに?」

「最初からだ。というより、さっきまであの二人と飲んでおったからのう。」

「司令と三人で?」


想像も出来なかった組み合わせに、ハンジは思わず若干声を荒げ、ミケはハンジに「静かにしろ」と、口の前で人差し指を立てて見せた。



「そんなに驚くか?
モブリットと二人でなら、もう何度か飲みに行ったことはあるぞ。」

「……モブリットと二人で、ですか?」

「ああ。彼はなかなか興味深い青年だ。
君が不器用にでも、彼の恋路を応援したくなる気持ちは分かるよ。」


ハンジの明らかに不信感を帯びた問いに、ピクシスは笑いながら答え、ハンジの肩を軽く叩いた。



「君の話もモブリットからよく聞いておるからのう。
勝手に親近感が湧いておったよ。」

「え、私の悪口ですか?」

「悪口、というより、愚痴だな。
君が如何に自由で奔放で手が付けられん人物かということは、よく理解しておる。」


司令の発言に、ミケは思わず吹き出す。



「……ピクシス司令相手に愚痴れるとは……
モブリットは相当司令に心を開いていますね。」

「そうだったら嬉しいんだが。」


そう言ってピクシスが二人の背中に再び目を向けたとき、リヴァイが突然振り返り、ボックス席に座る三人を鋭い視線で確認した。

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