第14章 説教と自信
「……いや、だから……
リヴァイの足枷になってもいけないから
私の事情を知ってる幹部組以外には
リヴァイとも仕事の関係でしかない、
って思ってもらうべきじゃない?」
怪訝そうな表情を浮かべるリヴァイを見ながら、
話しを続ける。
「そう思ってもらう対象はリヴァイ班の兵士も
同じだと思うんだけど……」
リヴァイは長いため息を吐くと、
「何言ってんだよ。
俺の弱みを握ったところでどうなる。」
そう言って握った凛の手を離し、
再びベッドに腰を掛けた。
「……万が一リヴァイが
この兵団を去ることになったら、
兵団にとっての痛手になる。
これって十分な理由じゃない?」
自分が人質にでも取られたところで、
リヴァイが私を庇って
兵団を去るなんて選択をするとは
思いにくいけど、
その可能性が少しでもある限り、
ごく僅かな隙も見せるべきじゃないと思うのは、
自然なことだと思う。