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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い





デリアに押し倒され、覆い被さられた状態で、手を胸元まで誘導される。


「んっ…、あ…」


彼女が小さく喘ぐ声を聞き、反射に近い状態で手を動かす。

この女性ならではの肌の柔らかさに、魅力を感じない訳ではない。


それに、彼女の身体の様子は、凛によく似ていた。


綺麗にくびれた腰に、服を着ている状態では想像できないふくよかな胸。

薄暗いから分かりにくいが、きっとこの触れている肌も凛の様に白いだろう。




……だけど、彼女は凛ではない。


彼女を抱いたところで、彼女の為にも自分の為にもならない。
元より、何の解決にも解消にも繋がらない。



漏れ出してしまったため息とともに、動きを止め、デリアの肩にシャツを掛けた。




「……ごめん。やっぱり無理だ。」

「え、でも!」

「少しは反応したとしても、君と関係を持ちたいと思わない。」


また辛辣な言い方をしてしまったが、もうそんなことはどうでも良くなって来ていた。

これが原因で妙な噂が立ったとしても自業自得だし、それ以前にそれを気にするくらいの心の余裕が、今の自分にはない。



「こんな俺なんかに執着するより、もっと他の男を探したがいいよ。」

「私は、モブリットさんがいいんです!」

「俺は君を恋人にしたいと思わないし、抱きたいとも思えない。」

「それは凛さんを忘れられないからですか?!
凛さんは確かに良い人だと思います、でも」
「デリア。」


こんなキツイ言い方をしてもまだ食付いてくるデリアに、申し訳ない感情を覚えながらも、強い語感で彼女の発言を遮った。



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