第147章 二人が近付くように、終わることのないキスを
「どうした?
俺のものが反応していないのが不思議なのか?」
「……不思議…といえば、不思議だね。
いつも何てことないことですぐ反応するのに。」
「それは相手が凛だからだろう。」
平然とした様子で即答されてすぐ、エルヴィンの腰のバスタオルは外される。
咄嗟に顔を背けるが、すぐにエルヴィンの手に顔は拘束され、無理矢理エルヴィンの下半身に視線は戻された。
エルヴィンの縮こまった状態の陰茎を見ることなんて、初めてな気がする。
「凛が見ていると思うと、すぐに反応し始めるよ。」
その言葉を言い切るより先に、エルヴィンのモノは小さく跳ねた。
「……本当に見られただけで反応するんだね。」
「AVを見るより、君の視線の方が断然欲情できるからね。」
そんな胸を張って言うことではない。
と、ツッコミたくなりつつ、思わず顔がにやける。
AVより私の方が魅力的だと言われているようで、恥ずかしいような嬉しいような感情で、身体がムズムズと疼いてくる。
その時、
「だが、凛はAVを見ても欲情できるんだろう?」
と、顎元を掴まれ、視線をテレビに戻される。
画面には、まさにこれから陰茎を挿入される瞬間の女性が、挿入を待ちわび、緩く喘いでいるところだった。