第143章 ●衝動的に
「……まさかこんな強引に、ここに連れ込んでもらえるとは。」
「限界だからね……今日映画は諦めて。」
ドアを開けて、素早く閉めてから間を置かず、呼吸が乱れたままの凛に引き寄せられ、乱暴に唇を奪われる。
すぐに口の中を犯しにかかってきた舌は、想像以上に熱く、凛の興奮の度合いが十分過ぎるほど伝わって来た。
電車を降りて、凛に手をひかれるままに着いた先は、ラブホテル街だった。
リヴァイの話を聞いて、一度くらい行ってみたいと思っていたが、こんな風にして凛に連れ込まれるとは思ってもみなかった。
……だが、これは嬉しい誤算だ。
この世界に来て、自分の性欲はまた増してきているように感じるが、凛もそれと同じくらい、未だ淫欲に忠実だ。
口内を弄られていると、簡単に下半身に熱は集まり、今すぐにでも発散したくて仕方がなくなる。
電車内でずっと我慢していた反動だろうか。
自分が意識するより先に、手は勝手に凛のスカートの中に入り込み、臀部を徐に揉み解す。
「…っ…んん…、」
「もう声を我慢する必要はないよ。」
凛の閉じられた唇を唇でこじ開けると、甘い嬌声が口内に快感を与えた。