第14章 説教と自信
「窓から様子を見ていた。
お前の後を付けていたあの男は何だ?」
「……じゃ、ジャン……って人。」
単刀直入な問いに、どもりながらも正直に言う。
「ジャンって人?
お前、あの男に身体を許したのか?」
「……それ、エルヴィンにも聞かれたけど、
身体は許してないです……」
またその質問……
と思いつつ、怪訝そうなリヴァイの顔に
視線を向けた。
何故エルヴィンもリヴァイも、
二人してそう思うんだ……
私と男性が関わると
私がどれだけ信用されていないか、
ひしひしと身に沁みて分かる。
2人に出会うまでの普段の行いが悪かったから
そう思われてしまうのも
仕方ない部分はあるだろう。
でも、2人から同じように疑われると、
何処かやりきれない気持ちになった。