第14章 説教と自信
次の日の朝。
「凛。起きてるか。」
と、ドアの向こうから声が聞こえて、
急いでベッドから起き上がり、ドアを開ける。
「……リヴァイ。おはよ。」
「今起きたのか?」
「今日は私も休みの日だもん……」
「部屋に入るぞ。」
まだ寝間着姿なのにも関わらず、
特に気にする様子もなく
部屋に入って来たリヴァイは
ベッドに座り、大きくため息を吐いた。
リヴァイがこんな風に
あからさまにため息を吐くのは
大体これからお説教が始まるパターンが殆どだ。
心当たりは……かなりある。
昨晩のエルヴィンの部屋での“行為”を思い出し、
身体が僅かに熱くなると同時に、
少し額に滲んだ冷や汗を指で摩った。