第136章 調査中は思慮の時間
星を眺めながら、暫くの沈黙が漂った後、モブリットはゆっくり口を開く。
「……団長、もしかして、他にも話がありましたか?」
「なんだ。
俺はそんな話したそうな顔をしていたか?」
「いえ……
ですが、少し憂慮の色が窺える気がして。」
「さすがだな。
だが、これは今話すべきか迷っていたところなんだよ。」
「凛のことですか?」
そう問いかけると、団長は一気に目を丸くした。
「凛が君のことを超能力者だと言っていたのも頷ける。
今の会話のどこでそんなことを察したんだ?」
「これはただの当てずっぽうです。」
凛とそんな話をしていたことに驚きつつも、正直に暴露すると、団長の頬はゆるく綻ぶ。
「……ですが、やはり気になるので、当たったついでに話してはもらえませんか?」
「そうだな……
まだリヴァイにも話してないんだが。」
団長はそう言ってすぐ、昨晩の凛の様子を話し始めた。