第134章 何度でも
凛のシャツのボタンを外しながら、腰を引き寄せ、再び唇を重ねる。
甘い吐息が何度も口内に零れ、その度にそれを啜るように唇を唇で覆う。
「はぁっ…、エルヴィン、」
「……キスだけで、また随分辛くなってきたようだな。」
「ん…、なんか、すごいふわふわする…、」
脱力した凛の身体が、自分の身体に傾れ込む。
どこか様子がおかしいような気がして、少し身体を離し、凛の顔を覗き込んだ。
「凛。もしかして、体調が悪いんじゃないのか?」
身体を重ねる時はいつも、凛の全身は強く火照っているから、特に気にしていなかったが、いつもより熱い気がしなくもない。
不意に額に手を当てて、体温を確認する。
「体温は特別熱い訳でもなさそうだな……」
「大丈夫、そのうち普通に、」
そこまで言った凛の身体は、再び力が抜け落ちたようにもたれ掛って来た。
「大丈夫、ではなさそうだな……」
凛を抱きかかえ、ベッドルームまで連れて行く。
洗い立てのシーツに横たえてすぐ、凛の瞼は徐に開いた。