第132章 ●確かめながら
「知ってる?
女の人って、ここにも性感帯あるらしいよ。」
手を引き寄せられ、指先が凛の喉元を撫でる。
故意に喉を動かされ、指先は小さく跳ねた。
「……知らなかった。」
「だからそんなに物悲しいような顔、しないでよ。
……咥えさせられるシチュエーションにも、結構燃えるしね。」
掴まれたままの手は、凛の口内に弄られる。
指先を出し入れする様子を見ているだけで、息が上がってきた気がして、一度大きく深呼吸をした。
まだ達してから数分も経っていない。
それなのにもう陰茎はヒクついていて、凛の身体を強く求めている。
……凛の心にも言葉にも身体にも、自分は絆されてばかりだ。
凛の口内から指先を抜き出すと、濡れた指先で凛の首筋をそっと撫でた。
「凛、それなら証拠見せて。」
「……突然スイッチ入るよね、モブリットは。」
口角に微笑を浮かばせた凛は徐に立ち上がり、肩に細い指先が置かれる。
「交代、しよっか。」
艶さえ感じられる声が、興奮をまた刺激する。
凛の端正にくびれた腰を引き寄せ、座ったままで服を脱がせ始めた。