第132章 ●確かめながら
「……全部脱がせるの?」
「仕方ないだろう。
全部、隈なく見たいんだよ。」
あっという間に下着姿にされ、当たり前の様に言い放たれた言葉を聞いて、思わず唇が綻んでしまう。
「調査中も思い出せるように目に焼き付けとく。」
「調査中は一人で抜くの?」
「どうかな……
我慢できるものならしたいけど、この身体を思い出したら、それは無理だろうね。」
冗談めかした会話を繰り広げながら、互いの頬が緩み、柔らかい空気が部屋を包み込んだ。
「そう、喉が性感帯であった“証拠”、見せてもらうために脱がしたんだった。」
わざとらしく声を上げてみるモブリットに、少し近づく。
「……いいよ。満足するまで見て。」
「部屋、真っ暗にした方がいい?」
「調査前だからね……
恥ずかしいけど、より一層奮い立ってもらうために、特別応対するよ。」
再び冗談っぽく微笑んでみせると、お腹に優しくキスを落とされる。
「……ありがとう。」
それだけ言ったモブリットの表情は、嬉しそうにも恥ずかしそうにも見える。
そっと頬に手を当てると、益々緩んだ眼差しを受け、そのままモブリットの行為に身を任せた。