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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第128章 千丈の堤も蟻の穴より崩れる





ピクシス司令に報告を済ませ、
駐屯兵を連れて再び現場に戻る。


……つもりだったが、リヴァイに
「お前は戻る必要がない」と指示され、
駐屯兵団基地を出てすぐ、
無理矢理馬車に載せられ、
調査兵団基地へ帰された。






取り敢えず自室に戻るが、
今日の仕事は済ませている為、
ここですることはない。

だからと言って、今他の仕事をもらいに
ハンジやモブリットの元を訪ねてしまうと、
感情が零れてしまいそうな気がして躊躇われる。


もうこれ以上、
心配を掛ける人を増やしたくない。




手持無沙汰な状況が、
リヴァイの言っていた“余計なこと”を
考えてしまう。

それでも、考えずにはいられなかった。





自分がこの世界にいることは、
本当に間違いではないのだろうか。

偶発的にこの世界へ訪れたことで、
未来を悪い方向へ変えてしまっている可能性は
ないのだろうか。



止まらない悪循環な思考の中、
ベッドに座り込んだままで小さく拳を握った。



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