第125章 ●当たり前のようにそこにいて
「……そんなにじっと見ないでくれ。」
「だって、すごい…すごい、綺麗で、」
「……こんなおじさんに言う言葉ではないな。」
……おじさんの割に元気すぎる。
つい、そう思ってしまいながら、
快感に背中を押されるように下腹部に力が入る。
エルヴィンは本当におじさんになっても、
おじいちゃんになっても、
人の心を惑わすような、
艶めかしい美しさを保ったままだろう。
それは整った外見のせいだけではない。
真っ直ぐな太い芯が通り、強い志を持つ心が、
人を惹き付けるんだと思う。
「……何を考えているんだ?」
「エルヴィンは、いつまでも、死ぬまで……
いや、死んでも綺麗なままだろうな、って。」
「……すごい口説き文句じゃないか。」
これって口説いてるのかな?と言い終わる前に、
唇は重なり、
少しの隙間もなく密着している陰茎と陰部は、
いやらしい音を立てながらゆっくり擦れ始める。
「ぅあ、はぁっ…ぁん…」
「……ふ…、すごいな。
本当に、一つになったみたいだ……」
「んっ…ぅん、」
穏やかな動きなのにも関わらず、
もう既に返事をすることもままならない。
快感が全身の自由を奪う。