第125章 ●当たり前のようにそこにいて
「はぁっ…、はぁ…」
「満足してくれたみたいだね。」
「……ん、」
呼吸が整わないし、頭も働かない。
ぼんやりした快感の渦の中で
エルヴィンの頬に手を伸ばす。
「…も、っと。
もっと、エルヴィンが、欲しい……」
考える間もなく零れ落ちた言葉は、
エルヴィンの頬を緩ませた。
「さっき達したばかりなのに、
そんなすぐに欲しくなるのか?」
「……ぅう…、異常……
いや、…変態、かな……?」
「ほう。君がそうなってくれることについては、
喜びしかないよ。」
茶目っ気のある笑顔を溢すエルヴィンが可愛くて
衝動的に首筋に抱き着くと、
間を置かず強く抱き返される。
不意に奪われた唇はそのままに、
鞘に刀が収まるかのような
当然とした滑らかさで
陰茎は自分の内部に入り込んだ。
「ぅあ、…んっ…!」
「隣は不在だ。声を堪える必要はないよ。」
唇を軽く舐られ、身体が小さく痙攣すると共に、
卑猥な声が喉元を通り抜ける。
「……俺も、声を出したくなる程に、
気持ち良いよ……」
一気に切ない声色に変わった
エルヴィンの表情は、
見れば見るほどに美しく、目を反らせなくなる。