第121章 ●優しい罰
「手首見せて。痛くない?」
「……そんな心配するくらいなら、
初めからしなきゃいいのに。」
「そうだね。」
クスッと笑みを溢すモブリットに手首を掴まれ、
念入りに見入られる。
「大丈夫だよ。痛くないから。」
「でも少し赤くなってる。……ごめん。」
ほんのり手錠の痕が残った手首は、
モブリットの唇で優しく撫でられ、
その様子を見ているだけでも
身体は強く疼き始める。
「……このタイミングで、それ、締まるの?」
少し陰茎を抜き出されるが、
モブリットの腰を掴んで押し戻すと
耳元で漏れ出した息が霞め、
ますます興奮を煽って来きた。
「なんかすごい興奮するんだけど。
モブリットのせいだからね?」
「……それなら責任取らないとね。」
穏やかで優しい声すら、
感情のコントロールを失わせる。
再びモブリットの首筋にしがみ付き、
徐に始まった強く深い刺激を、
全身で受け止めた。