第121章 ●優しい罰
「……モブリット…?」
「あ、…ご、ごめん。」
ハッと我に返る。
鼓動が速く、加えて煩い。
一度深呼吸をし、ベルトを片手で緩めながら、
凛の頬に奔った涙の痕を指で撫でた。
「凛が綺麗で、見惚れてた……」
「……また、そんなこと言って。」
「本当に。……ほら。」
心音を聞かせる為に、
凛を胸元に埋めるようにして抱きしめる。
「……すごい速い。大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ。」
膨らみ切った陰茎を
凛の下腹部に擦り付けると、
それだけで凛は小さく喘いだ。
「……俺も、早く凛の中で
気持ち良くなりたい。」
「…ん。気持ち良く、なろ?」
軽く綻んだ凛の頬にキスを落とし、
ゆっくり陰茎を挿入していく。
これだけで全身が震えるような快感が、
脳内を操ろうとしていた。