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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第120章 嫉妬の続き




この間の兵長の件から、
以前にも増して嫉妬心が
燃え上がるようになってしまった気がして、
あの日以来、凛とはプライベートで
会わないようにしていた。


多分、凛は何か勘付いているか、
不思議に思っているだろう。


それくらい不自然な行動を
取ってしまっているという自覚はあるが、
こんな悶々とした状態で
凛と二人きりになって、
強引な真似をしない自信がない。


団長が言っていた通り、
きっと乱暴に抱きたくなる。

凛が落ちるまで、自分の欲求を、感情を、
ぶつけたくなる。

そんな気がしていた。



……だが、勿論そんなこと
本当にしたい訳じゃないし、していい訳がない。


この状況を黙認しているのは
今に始まったことじゃない。

それこそ、新参者は俺の方だ。

後から凛の争奪戦に参加したくせに、
兵長に対して嫉妬心を燃やすなんて図々しい。


それでも、そんな風になってしまうくらい、
自分も凛が好きだ。

図々しいと分かっていても、
諦める気なんて微塵もない。



「モブリット?」


不意に凛に顔を覗き込まれ、
ハッと我に返った。

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