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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第112章 目覚めた先の嘘



「え。凛も一緒……ですか?」


ベッドに横になり、
静かに眠っているように見える凛を目にし、
声量を一気に落とす。



「ああ。俺は今日仕事だから。
俺が一晩中起きてるのが
心配だったらしくて。」

まぁこうなった理由は
他にもいろいろあったんだけど、
と付け加えつつ、
モブリットさんの表情は柔らかいままだった。



「……交代で
起きててくれたってことですか。」


「君が途中で起きた時、
もし酔ったままだったら怖いからね。
徘徊されて行方知れずに……
ってことは避けたかったから。」


「……すみません……」


「いいよ。」


「で、俺が寝てる間に二人で
いちゃいちゃしてたってことですか?」




「……突然辛辣な口調になるね、ジャンは。」


「そりゃ、この状況は
完全に無理がありますから。」



素直に疑問をぶつける。


完全に寝ていた、
というか、意識を失っていた自分が
この場の状況を知るには
問い詰めるしかないが、
モブリットさんが正直に話してくれる気がしない。


……が、問い詰めずにもいられない。




「俺は君と違って理性が強いんだよ。」

「嘘だ……!絶対無理だ……!」

「うん。そう思うと思う。」


何故か納得された直後、
凛の吹き出す声が耳に届いた。

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