第11章 確かめたい、確かめて、
「反省の意味も込めて、
これ以上は我慢するつもりでいたんだが。」
「……って言っても、
結構中途半端なとこまでしたと思わない?」
つい反論してしまうと、
エルヴィンの吹き出した声が頬を掠める。
「そうだな……
君の身体を疼かせるくらいのことは
してしまったかも知れない。」
「そう思うんなら、」
そう言いかけたところで、唇を奪われ
すぐに口内へ滑り込んできた舌は、
再び体温を上昇させた。
「責任を取らせてもらってもいいかな……?」
濃厚なキスの後、
優しい表情で笑うエルヴィンを見て、
身体の内側から色々な欲求が込み上げてくる。
「……是非そうして下さい。」
エルヴィンの頬にそっと手を当てると、
緩やかに唇が重なった。