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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第109章 好きの意味





「んっ、あ…はぁっ……、」


肩で息をしている凛の陰部から、
ゆっくり指を抜き取る。

震える身体を抱き寄せると、
凛の腕が首筋に回された。


ふと目に入った指先には、
この間した時と同じような、
かなり粘着質な液体が纏わりついている。

……いや、その時より濃厚な気もする。


この背徳感が興奮の原因かと思うと、
何とも複雑な心境になった。




「……モブ、リット……
ちょっと、冷静になって、きた?」


「……どうだろうね。」


荒い呼吸の中で問いかけられ、
曖昧な返事をする。

冷静、とは少し違うかもしれないが、
さっきの激しい情欲は
だいぶ落ち着いてきている気がした。



実際こんなにも欲求に対して
正直に行動したのは初めてで、
自分でもかなり驚いていた。

仕事でも、プライベートでも、
こんなに理性を抑えられなかった時はない。




……凛の言葉の力は凄まじい。


多分、そんな深い意味もなく、
サラッと口を突いて
出かけた言葉だったんだろうが、
そんなことは自分にとって関係なく、
ただただ興奮を煽られる発言だった。

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