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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第106章 嫉妬の細波



「ピクシス司令が、
最近調査兵団の女性秘書と仲良くなった、
と話していて。
それと同時期にモブリットとも
仲良くなったと聞いていたので、
きっとあなたが凛さんなんじゃないかと。」


「……その通りです。
びっくりしました。」


「良かった。
司令の言っていた通りの方だったので、
すぐ分かりましたよ。」


「ピクシス司令、何て言ってたんですか?」





「……可愛らしくて、
胸が震えるほど愛嬌のある女性、だと。」


若干躊躇った後に
イアンの口から紡がれた言葉は、
想像していた以上の濃厚な褒め言葉で、
思わず顔が熱くなる。




「イアンがそんなことを言うとはな……」


モブリットは頬杖を付き、
イアンを横目で見入る。


「俺が言ったわけじゃない。
司令が言っていたことを
そのまま伝えただけだ。」


「でも言っていた通りだと思ったんだろ?
ということは、イアンも凛を見て
そう思ったってことじゃないか。」



「……なんだ。
ヤケに気に食わなさそうな顔をしてるな。
彼女が褒められてるんだから、
そんなことはどうでもいいだろ?」


イアンも心なしか
耳元が赤くなってきた気がする。

もしかしたら彼も赤面しやすいのかも知れない。

そう思うと勝手に親近感が湧いてきた。

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