• テキストサイズ

君と水と…

第2章 1話 再開のスターティングブロック!!


最初に帽子とゴーグルをとったのは遙だった。

「やっぱり水の中じゃ最強だね。ハルちゃん。」

真琴が遙に手を差し伸べながら言うと、遙はふてくされたように手を取った。

「俺のことちゃん付けで呼ぶのそろそろやめろよ。」

「すっごくかっこよかったよ!七瀬君!僕もあんな風に泳ぎたいなぁ~!」

渚がきらきらした目で遙を見つめる。渚にとって遙は憧れの人だ。

凛も帽子とゴーグルを取り、水の中から遙を見上げようとしたが、手を差し伸べられていることに気がついた。その先には首からカメラを下げた少女がいた。その子は笑って言った。

「ナイストライ。松岡君。」

「!…あぁ。ありがとう。」

凛は驚いたが素直にその手を取ってあがった。そして遙を見て笑いながら言った。

「やっぱり噂通り早いな!タイムは?」

「…タイムに興味はない。」

素っ気ない返事に凛はしばらく呆けた顔をしていたが不意に声を出して笑い始めた。

「そういうところも噂通りだ!…なぁ、七瀬。」
/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp