第3章 追憶のディスタンス!
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
「バカモーーン!!」
職員室に呼ばれた。昨日のことだろうと昴は予測していたが、これほど怒られるとは思っていなかった。
「お前たちは反省する気があるのか⁉︎」
「「「すみません…」」」
「廃墟の次は他所の学校のプールに無断で侵入とは、どういう事だ!」
昴はちらりと他の3人の方を見てみると遙だけあまり反省していないようにみえた。
先生は頭を抱えて、
「まったく、向こうの先生が大事(おおごと)にはしないと言ってくれてるからいいものの…」
先生の誰かが立ち上がって素早く話に割って入ってきた。天ちゃん先生だった。
「まぁまぁまぁ。先生、その辺で。ほら、こんな名言もあります。
古代中国、周の時代の軍師太公望が金魚鉢をひっくり返して、」
説教していた先生が呆れながら間髪入れずに口を出す。
「金魚は嫌いですが。」
「…失礼しました。」
天ちゃん先生は見るからに落ち込んでいた。