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君と水と…

第2章 1話 再開のスターティングブロック!!


プールで一人泳ぐ少年の姿。なめらかに水を斬って進む彼の姿を見つめながら真琴はつぶやいた。

「相変わらず気持ちよさそうに泳ぐなぁ~」

「うん!イルカみたい!」

渚も感激した目で同意の念を示す。

パシャッというシャッター音に真琴と渚は横を振り返った。
そこには可愛い、いや綺麗な顔立ちの少女がいた。
その少女の見る先に、今泳ぐ直前の少年が飛び込み台の上にあがっていた。

「あれは…」

「あれは松岡凛君。先週僕達のクラスに転校してきた子だよ。」

凛はゴーグルをつけるといつもの癖で後ろからバンドを引っ張った。気合いが入ったのか、前かがみになり一気に飛び込む。渚は思わず凛が飛び込んだ後ろへ回り込み二人の様子を見つめた。

凛はどんどん先に泳いでいる少年へと近づいていく。その速さはほぼ同じくらいだ。先に泳いでいた遙も凛に気付きライバル心を燃やしたのか一気にスピードを上げて行った。ターンもほぼ同時。パシャパシャッとシャッター音がなる。

最初に帽子とゴーグルをとったのは…
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