ドラゴンクエストⅠ ~ i f ~ 竜王の仲間を望んだなら
第20章 もう振り返らない
勇者は竜王の兜を取り外した
軍団長「!!!!!!・・・・・あ・・・・あんたは・・・・勇者!!?」
勇者「・・・・・・・・そうだ・・・・元・・だけどな・・・・」
軍団長「なななななんで勇者が魔王の手先に!!?」
勇者「さあ?なんでだろうな?でも俺はこれが正しい選択だと思ってる」
勇者「初めて自分で選べたんだ、後悔はしてない・・・たとえそれが人間と決別する形だろうとな・・・・」
軍団長「ふふふふざけるな!!お前勇者のくせに俺達人間を見捨てるのか!!?」
勇者「・・・勇者のくせに・・・か・・・ああ、そうだ俺はお前達人間を見捨てたんだよ」
勇者「お前達人間は俺にロトの血が流れてるというだけで全ての責任を俺に押し付け持ち上げた」
ザッザッザ
勇者「振り返ってみればほんと命がけの毎日だったな・・・こんなに辛いなら勇者なんかに生まれてこなければ
よかったと何回泣いたことか・・・」
ザッザッザ
勇者「そして、人間と決別をする決断をさせてくれたのが竜王であり、今は共に戦ってくれる仲間達がいる!!!!」
ザッザッザ
勇者「俺はもう一人じゃない・・・俺はもう・・・後ろを振り返らない!!」
ズガン!!
勇者は軍団長の顔の横に剣を突き刺した
軍団長「ひ・・・ひいいいいいいいいいいいいいい」
勇者「俺の仲間達は返してもらう、それからこの町の外壁は全て破壊させてもらう」
軍団長「は・・・・・・・はい・・・・・・・・」
軍団長は気絶した
勇者「しにがみのきし!!」
しにがみのきし「ハッ!!」
勇者「すぐにキメラ部隊を呼び戻しスライム達を拠点に送り届けろ!! それから負傷した者達の手当てを行え!!」
しにがみのきし「ハッ!!ただちに!!」
ガッシャガッシャガッシャガッシャ
ドスンドスン
ダースドラゴン長「竜騎士・・・壁・・・壊していいか?」
勇者「ああ、ゴーレム達と協力して粉々にしてくれ、あ、でも民家とかは壊すなよ?」
ダースドラゴン長「わかってる・・・」
ドスンドスン
勇者「さてキメラ部隊がスライムを引き取って壁を壊し終わったら拠点に戻ろう」
勇者「・・・・・・町に住んでる市民には悪いことしたな・・・・だがこれも仕方ない・・・か・・・・」