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【キレイな最期を】×アイアンハイド

第1章 【キレイな最期を】


「もしかしてその手首と首の傷もか?」
視覚センサーで手首と首を見る
「正解☆でもこれは本気で自殺したくてやったんじゃなくて
ムカついたから。」
「そんなムカつく奴いるなら俺がスクラップにしてやるぞ。」
はあははと笑って答えた

「自分にムカついたんだよ」


どうしてそんなに自分を傷つけるのか

何が嫌なのか
その原因は聞こうにも聞けなかった
なんとなく踏み込んではいけない気がした


「今日のディセプティコンはしつこかったな。」

任務を終え家に戻ったアイアンハイド
「おかえり~」
この生活がもうすぐ一ヶ月を経とうとしていた
アイアンハイドは前にレノックスが言ってたことがようやくわかった

「「おかえりって言ってくれる家に帰れるのは幸せなことだ」」と
家の明かりがついてる事にも嬉しさを感じるようになった

はテーブルで何か作業をしてるようだった
「何してんだ」
覗き込もうとすると「まだダメー!」と両手で隠した
「銃を直してるんじゃないだろうな」
自分がスクラップにしたあの銃があるか武器倉庫を見る
「あんなの直せないから」
潰れた銃はちゃんと元の位置にあるので
危険な事はしてないとわかってとりあえず安心したアイアンハイド


「ねー今日も車の中で寝て良い?」
はシーツを持ってもう寝る気満々だ
最近はビークルモードのアイアンハイドの中で寝るのが日課
「別に構わないが、毎日座席でよく眠れんのか?」
人間にはベットという物が眠るのに最適だ
座るためのシートにずっと寝ていては体をこわさないかと心配だった

「アイアンハイドと一緒に居れる時間少ないんだもん」
確かに任務で忙しい時はNESTに泊まりきりだ
アイアンハイドも一緒に居たかったのでそれ以上は何も言わず
ビークルモードになった


「日本にはね、桜っていう花が咲くんだよ」

薄暗い中が眠りにつくまで喋るのも当たり前の光景になった

「桜…ピンクのやつか」
すぐにインターネットで調べた
綺麗に舞って日本の風景と溶け込む映像はアイアンハイドにとって初めてだった

「この花が私1番好き。」
「綺麗だからか。」
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