第1章 【キレイな最期を】
「『その子が』『みんなの言ってた』『女か?』」
通信でには聞こえないビーの声が入ってくる
「「うるさい。俺がこいつを乗せてた事は他の奴等に言うなよ。」」
「『了解!』」
「「ほんとにわかってんのかよ」」
通信は途絶えアイアンハイドの意識は再びに戻る
その頃バンブルビーは通信で皆に
「『アイアンハイドが』『機嫌よさそうに』『女の子を乗せてた!』」と
言いふらしていた…
「「うむ…アイアンハイドが一人の人間にそんなに優しくするとは」」
「「あいつ敵をぶちのめした時かキューに新しい武器貰った時くらいしか機嫌よさそうにしないぜ」」
「「よほどそのオネエちゃんが気に入ったんだな」」
「「興味深い。是非その彼女と会ってみたいものだ」」
オートボット達が通信でこんな会話をしてるとは知らず
アイアンハイドは2人の空間をバンブルビーの言うとおり
機嫌よさそうに過ごしていた
「アイアンハイドは武器のスペシャリストなんだね!」
「俺の手にかかればディセプティコンなんて一撃だ。」
も楽しそうにアイアンハイドと話していた
「右手、どうしたんだ?」
ふと、アイアンハイドが気づく
よく見たらハンドルを握ってる右手の握力が感じられない
左手はゆるくだがちゃんと握っている
「んー、事故でね。右手の握力ほぼなくなった。」
は笑ったが嘘をついてるのがわかった
「本当に事故か?」
アイアンハイドの言葉にばれた?と笑った
「アクセル思い切り踏んだんだけどやっぱ怖くなって
ブレーキ踏んで…止まり切れなくて電柱に激突!
その時腕の神経やられたみたい。アホでしょ」
出会った時にオートボットと見抜いたわけがわかった
は実際に急加速で急停止したから実体験だったのだ
「あんなに距離あったんだけど、
やっぱ100キロ近く出してたら激突するのね」
は右手をハンドルで力いっぱい握ったが
やはりその力は弱かった
「人間は修復できる事が限られてんだから
そんな馬鹿なマネもうすんな。」
地球に来て人間の事はだいぶわかってきた
簡単に折れるし、傷がつくし、一生治らない怪我があることも知った
「…はーい」
軽い返事をして右手は自分のひざの上に置いた