第2章 〈黄〉色いお星様
「キャラメルシロップとモカ!」
「やっぱり! オレは……チョコにしようかな。飲み物はココア」
「あれ? 予想はずれた」
「えぇ ! ? ちょっと寂しいっス……」
そして待ちに待ったパンケーキはほんっとすごかったんスよ!
厚いしデコレーションいっぱいだし!
「すご~い! いただきます! ……ん~おいしい!」
大きくパクっと美味しそうに食べる姿、可愛いっス……パシャ。
あ、ムービーにしようかな。
「ちょっと何やってんのー! ふふっ」
「思い出っスよ思い出!」
店を出るともう真っ暗闇。
でも遠くの方に大きなツリーが輝いていた。
「あんな大きなツリー前からあったっけ?」
「思ったっス……近くまで行ってみよう!」
遠くから見ても綺麗だったけど、近くで見る迫力も凄くて。
そこらのものとは比べ物にならなかったっス。
沢山の飾り、沢山の色に光るイルミネーション……何よりてっぺんの大きな星が真っ黄色に輝いてるんス。
お互いしばらく感嘆の声しか出なかったんスけど……。