第2章 〈黄〉色いお星様
「迎えに来てくれてありがと~」
「いいんスよ、もう真っ暗だし。てか謝るのはこっちっス! デートの時間遅くなってごめん」
「いいよ、仕方なかったじゃない!」
ただいま夕方の5時ちょっと過ぎ。
部活、どうしても休めなかったんス……。
こんなはずじゃなかったのに。
でもの言う通り、しょうがないから…。思いっきりデート楽しむっス!
「行きたいところないっスか?」
「任せるー」
「了解っス!」
この時期に手繋いでデートするの、いいっスよね~。
でも手袋がちょっと邪魔っスね……いいや、後でいっぱいくっつこう。
やっと着いたパンケーキの店。
あったか~! 暖房最高!
外観も店内もオシャレだしね。
「大人っぽくて素敵だね! さっすが涼太!」
「喜んでもらえて何よりっス!」
メニューを見てみると、パンケーキと飲み物のセットがあって、二人ともそれを注文することにした。
は多分……パンケーキはキャラメルシロップで飲み物はモカかな。