第9章 〈高〉い場所から見る雪景色
「美味しかったぁ」
「ヨカッタネ」
「うん! 和成ありがとうね!」
ウン……喜ンデクレテ嬉シイ。
オレハモウダメダ、モウ何モ食ベレナイ。
アァ、空ガ青イナァ。
「……大丈夫? ごめん」
「……オレ強いから大丈夫!」
「それやられちゃう人が言うセリフ」
死亡フラグってやつ?
ビンビンだぜ? MAXだぜ? バリ3。
あ、バリ3ってもう古いか…。
そういや全部かはわかんないけどスマホってバリ4あるよな。
初めて見たとき超感動したー。
さーてと、だいぶ回復したし…。
「そろそろ行きますか!」
「うん」
再度手を繋いで歩き出す。
夜景を狙いたくて遅い時間に外に出たから、今はもう真っ暗。
雪降らねーなかなぁ……ホワイトクリスマスってロマンチックなのに。
周りにもチラホラとカップルが見え始めた。
え ! ? そこの人たちもうキスしちゃってんの !?
やべぇ……あんなの見たら意識しちゃうじゃん!
も見てたよな……様子は……。
顔を赤くして若干オロオロしてる。
そうなるよな……。