第9章 〈高〉い場所から見る雪景色
「ここ通って、ここに行こうぜ」
「うんうん!」
今日のクリスマスに向けて立ててたデート計画。
とうとう実行の日。
手? もちろん繋ぎながら歩いてるぜ?
あーあ、始めの頃は顔真っ赤にしてたのに、今はもう慣れっこだもんな。
ちょっと寂しかったりもすっけど……まぁいいや。
「あ……いす、食べたい」
「なに今の間! アイス? けど寒いし……」
が立ち止まってオレをチラッと見てくる。
だからオレそれよわいんだって……。
「ハーゲ○ダッツ食べたい」
「帰りに買おうぜ?」
「Now!」
「いや寒いから―ちょ! マジかよ!」
近くのコンビニにオレを引っ張ったはキラキラした目でハー○ンダッツを見つめている。
しかもオレにはかぼちゃ味を食べさせる気らしい。
……これお前美味しくないって言ってたやつじゃん。
何でオレに食べさせんの?
※味覚には個人差があります。
なんだかんだ購入してそこら辺のベンチに座って早速食べたら……うわぁ……。
………ホントに何でオレにかぼちゃ味食わせたんだろう。
※味覚には個人差があります。