第4章 プレゼントは〈青〉い包装紙に
結構いい時間になって、寒さも増してきた。
ちらほら雪も降ってきた。
「クリスマスの日に雪なんて……素敵」
「……おぅ」
何でだろーな……わかんねぇけど、いつもと違う雪のような気がした。
オレにもその雪はキレイに見えた。
が横で驚いた顔をしてオレを見てる。
オレだって不思議だよ。
今はなんだか心地いいんだ。
クリスマスに触発されてんのか?
まぁいいや、抗う必要ねぇし。
そろそろプレゼント交換すっかな。
ちょうどもそう思ってたみてぇだな。
お互い同時にプレゼントを差し出す。
「「って、同じ店?」」
渡されたのも渡したのも、青い包装紙に包まれている。
あの店青いのしかねーのかよ、用意悪ぃな。
「お、マフラー」
『そう。わ……可愛いカチューシャ! ほんと今日どうしたの? いつもと違う』
「知らねぇよ、似合うかと思って買っただけだ」
早速マフラーを巻く……あったけ。
はカチューシャをつける……やっぱ似合ってる。