第4章 プレゼントは〈青〉い包装紙に
「あー……サンタさん来ないかなぁ」
「まだ信じてんのかよ」
「信じてたいの! サンタさんはいるもーん」
もーん、じゃねぇよキモい。
サンタねぇ……あ、まだクリスマスプレゼント買ってねぇ。
デートの最後にプレゼント交換する約束だった。
「なんか欲しいもんあるか?」
「……プレゼントまだ買ってないんでしょ」
「これから買う。なんかねぇのか?」
「んー、私が持ってたら可愛いって大輝が思うもの」
マジかよ……。
こいつが持ってたら可愛いもの?
ザリガニ?
今ザリガニ捕まらねぇな、だめだ。
どっか店に入ってから決めるか。
で店来たけど……別に良いもんねぇな。
小物だのブレスレットだの見たけどパッとしねんだよ。
もあんましっくり来てないっぽい。
別の店のがいいか……。
…あ? これマイちゃんがつけてたのと似てる。
好みの色とデザインだし。
少し離れているにそれをバレないように重ねてみる。
なかなか似合ってんじゃねぇか。