第4章 プレゼントは〈青〉い包装紙に
「良かった! 凄く似合ってるよ!」
「お前もな」
「ありがとう! ふふ、数少ない大輝からのプレゼントだから、大事にするね」
そんなに喜ばれると思ってなかった。
なんつーか……嬉しい。
マジ可愛いなお前。
襲われてーのか。
けどお前嫌がるもんな、そーゆーのはまだ早いって。
だから抑えてやるよ、その代わり……。
後ろから抱き締めさせろ。
「ふふふ!」
「んだよ急に」
「ふふ、秘密ー♪」
「あ? んだそれ教えろ」
っつってんのにイタズラっぽく笑っていやがる。
「えー? ……大輝、メリークリスマス」
「メリクリ。ほら教えろ」
「反応が雑!」
「教えたらちゃんと言ってやるよ」
「えー? もう……。あのね……」
コソコソっとお前が耳元で言ったその秘密。
一生忘れられねーな。
ったく、オレのことどうにかするつもりかよ。
抑えきかなくなっちまうだろ。
"大輝に抱き締められるのが、まるで青い包装紙に包まれたプレゼントみたいだなって、嬉しくなっただけ"
・。・。Mary Christmas・。・。