第4章 プレゼントは〈青〉い包装紙に
んでこんなに風つえーんだよ。
さみー……。
お前、防寒かなんか知んねーけど、もこもこしすぎ。
羊そっくりでマジウケるわ。
……あーもう凍死寸前。
「さみー……どっか入ろーぜ」
「じゃああそこ」
「何言ってんだバカ!」
寒さしのぎに公園の土管入るやつがどこにいんだよ。
お前以外いねーわ。
ケツ冷てーじゃん。
お前も鼻真っ赤じゃねぇか。
羊みてぇな格好してるくせに。
「寒いっつったら、あっついもん飲み食いすんだろフツー。ったく風邪引く……」
「アンタはバカだから風邪引けないよ」
「あ ! ? バカはどっちだ! …ったく、ほら、あそこ入んぞ」
「うん……え、こんな店どうして大輝が知ってるの?」
さつきに連れてこられて「おしゃれだね!とデートで来たら?」って言われたからだよ。
いーからほら早く入れって。
さてと……あー……コーヒーでいいか。
「あんたコーヒー飲めるの ! ? 」
「見くびりすぎだ! 飲めるに決まってんだろ」