• テキストサイズ

《合同企画》White Xmas

第3章 ツリーは〈緑〉が定番


今日の蟹座のラッキーアイテム、テレビリモコンのお陰もあり、オレたちは一番早くゴールした。
1位特典としてトナカイの柄の長いマフラーを貰った…が一人分しかなかったのでに渡した。


「本当に貰っていいの?」

「構わん。ラッキーアイテムとして使うには間に合っているし、それに……」


お前によく似合っている。


「それに?」

「いや……そろそろ休むか? そこにベンチがあるが」

「そうね、少し疲れちゃった」


そこは緑色の大きなクリスマスツリーをベンチで囲んだ休憩場。
ちらほら座っている人が見える。

ベンチまで手を引かれ、手を繋いだまま座った。
……おい、少々恥ずかしいのだが。
それから、オレは左利きでお前は右利き。
なぜ利き手同士で繋ぐのだ……不便ではないのか?

悪い気はしないが。


「今日たくさんのツリー見たけど……緑が一番いいね。落ち着く」

「あぁ、そうだな……」

「まるで真太郎みたい……安心する」


の体が寄りかかってくる。
ほどよい温かみが伝わってきて……安心する、というのがわかる気がした。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp