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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第13章 万事屋さんちの日常


『はいっ!?』

思わず声が裏返る。
私は、昨日の今日で銀さんと話すことに少し緊張していた。

銀時「なんで隠れてんだよ。飯にしよーぜ飯。昨日ほとんど何も食ってねんだよ俺」

『…え』

銀時「あれ、もしかして準備まだできてねーの?」

『え、あ、出来てるけど…』

銀時「そんならちゃっちゃと飯にすんぞ」

そう言っていつもの様に席に着く銀さん。
私はそんな銀さんの態度に拍子抜けしてしまった。

『気にしてたのは私だけかよ…』

銀時「あ?なんか言ったか?」

『…何でもないです』

銀時「?」

アホ面で間抜けな声を出す銀さんに少し腹が立った私はフイと視線を逸らすと台所へ戻った。

神楽「さくらー、私も手伝うヨ」

すると足を踏み鳴らして歩く私の後ろを神楽ちゃんがテトテトとついてきた。

『ありがとう神楽ちゃん。じゃあこの皿運んでくれる?』

神楽「ハイヨー」

ピシッと右手をあげて返事をした神楽ちゃんが皿をお盆に乗せて居間へと持っていく。
それと入れ替わるように銀さんが台所へ入ってきた。

銀時「オイ」

『何ですか』

銀時「オイって」

『だから何』

銀時「こっち向けよ」

『今忙しいから嫌だ』

私は銀さんを無視して背中を向ける。
それを見た銀さんは軽く舌打ちをすると諦めたようにため息をついた。

銀時「…ったく。てめぇが何拗ねてんのか知らねェけどなぁ、お前が壊したアレ。テレビ。直ったらしいから源外のじいさんの所行ってこいよお前」

『…わかった』

相変わらず背を向けたままでいると後ろから人の気配が消え、銀さんが居間へ戻って行った。
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